Nature ハイライト 神経:軸索の標的決定にかかわるタンパク質Teneurin 2012年4月12日 Nature 484, 7393 これまで、脳の神経回路の結線についての分子レベルでの解明は、軸索誘導や樹状突起の大規模な分枝発達にかかわるタンパク質にほぼ限られていた。L Luoたちは2つの論文で、大型の膜貫通タンパク質からなるTeneurinファミリーに属する2種のタンパク質が、ニューロンの標的決定の最終段階を調節することを明らかにしている。論文はそれぞれ、ショウジョウバエの嗅覚系と神経筋接合を対象としており、Teneurin類がシナプス間隙を跨いで行う同種分子間相互作用によって、成長中のニューロンどうしが正しい相手と確実に接続できることが示されている。 2012年4月12日号の Nature ハイライト 神経:軸索の標的決定にかかわるタンパク質Teneurin 構造生物学:細胞分裂で染色体を折半する仕組み 宇宙:赤色巨星最後のあえぎ 材料:窒化物半導体のリフトオフ法に向けた第一歩 気候:人為起源のエアロゾルが気候へ与える影響 細胞:走化性を応答調節因子レベルに合わせて微調整する 医学:子癇前症にcorinが果たす役割 細胞:テロメラーゼ合成の初期段階 生化学:ビタミンB12によるメチル基転移 目次へ戻る