Nature ハイライト 構造生物学:細胞分裂で染色体を折半する仕組み 2012年4月12日 Nature 484, 7393 複製によって倍加した染色体は、有糸分裂によって生じた2つの娘細胞に均等に分配されるが、この分配は紡錘体形成チェックポイント(SAC)という機構の活性に依存する。SACは、すべての姉妹染色分体が双極性紡錘体に接着するまで細胞周期を停止させる。SACの機能を実行するのは、有糸分裂チェックポイント複合体(MCC)である。今回、分裂酵母から得られたMCCの結晶構造が決定され、染色体分離を開始させるユビキチンリガーゼである後期促進複合体との相互作用の分子基盤が明らかになった。 2012年4月12日号の Nature ハイライト 神経:軸索の標的決定にかかわるタンパク質Teneurin 構造生物学:細胞分裂で染色体を折半する仕組み 宇宙:赤色巨星最後のあえぎ 材料:窒化物半導体のリフトオフ法に向けた第一歩 気候:人為起源のエアロゾルが気候へ与える影響 細胞:走化性を応答調節因子レベルに合わせて微調整する 医学:子癇前症にcorinが果たす役割 細胞:テロメラーゼ合成の初期段階 生化学:ビタミンB12によるメチル基転移 目次へ戻る