Nature ハイライト
免疫:B細胞由来のインターロイキン21
Nature 491, 7423
制御性B細胞のサブセットはマウスとヒトの両方で複数見つかっており、これには抑制性サイトカインであるインターロイキン10(IL-10)を産生する制御性B10細胞サブセットが含まれる。B細胞由来のIL-10は、マウスで自己免疫疾患を防ぐことができる。今回T Tedderたちは、IL-21およびT細胞とのCD40依存的なコグネイト相互作用が、IL-10産生CD5+制御性B細胞産生の重要な誘導因子であることを明らかにしている。in vitroで増殖させた制御性B細胞を、多発性硬化症のモデルである実験的自己免疫性脳脊髄炎マウスに移入すると、病気の症状が抑制されることが示された。この研究は、有効な治療法が存在しない重症の自己免疫疾患を治療するための新しい戦略を示唆している。
2012年11月8日号の Nature ハイライト
宇宙:太陽系近傍星に発見された地球質量の系外惑星
脳:中脳ニューロンによる報酬と忌避の調節
微生物学:海底堆積物中の細菌が作り出す生きた送電線
生化学:タンパク質の折りたたみをもっと容易に
宇宙:超光度超新星の発見
地球:極運動を抑える力
合成生物学:人工遺伝子回路の複雑性をレベルアップ
免疫:B細胞由来のインターロイキン21
細胞:DNA一本鎖上でのRecAの働き
生化学:piRNA合成におけるZucchini酵素の役割