Nature ハイライト
生化学:piRNA合成におけるZucchini酵素の役割
Nature 491, 7423
PIWIタンパク質によってプロセシングされる低分子RNA(piRNA)は、可動性遺伝因子や反復配列が制御されずに発現することによる損傷からゲノムを守る働きをしている。一次piRNAは、長いpiRNAクラスター転写産物の切断によって作られるが、この生成反応を行うヌクレアーゼはまだ知られていなかった。今回、G Hannon、濡木理(東京大学)が率いる2つの研究グループからの論文により、ホスホジエステラーゼZucchini/PLD6が、一次piRNAの5′末端の生成にかかわるヌクレアーゼであることが明らかになった。
2012年11月8日号の Nature ハイライト
宇宙:太陽系近傍星に発見された地球質量の系外惑星
脳:中脳ニューロンによる報酬と忌避の調節
微生物学:海底堆積物中の細菌が作り出す生きた送電線
生化学:タンパク質の折りたたみをもっと容易に
宇宙:超光度超新星の発見
地球:極運動を抑える力
合成生物学:人工遺伝子回路の複雑性をレベルアップ
免疫:B細胞由来のインターロイキン21
細胞:DNA一本鎖上でのRecAの働き
生化学:piRNA合成におけるZucchini酵素の役割