Nature ハイライト
環境:耕作限界地でのバイオ燃料生産
Nature 493, 7433
ヨーロッパでも米国でも、需要の多い食用作物が栽培されるべき肥沃な農地が穀物系エタノールの生産に振り向けられており、政府の法令もその一因となっている。こうした状況に対する代替策として考えられるものの1つが、いわゆる耕作限界地でのセルロース系作物の栽培である。今回、米国中西部の耕作限界地でのバイオ燃料生産能力と、それが直接的な温室効果ガスの放出をどの程度軽減できるのかが評価され、初期的な炭素負債も食糧系バイオ燃料に付随する間接的な土地利用コストもなく、かなりの量のバイオ燃料エネルギーを生産できることが明らかになった。
2013年1月24日号の Nature ハイライト
気候:エーミアン間氷期の気候の詳細な記録
神経:LTPと記憶について考え直す
宇宙:太陽コロナ加熱を垣間見る
環境:耕作限界地でのバイオ燃料生産
地球:「安定した」断層部分の激しい活動
神経科学:うつに果たす腹側被蓋野ニューロンの役割
細胞:抗がん機構としてのセリン欠乏
構造生物学:風疹ウイルスのエンベロープ糖タンパク質の構造
生化学:TET2はヒストン修飾を促進する