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Cover Story:冷たい照明:半導体のレーザー冷却は寒剤のいらない冷却法への一歩となる

Nature 493, 7433

固体のレーザー冷却、すなわち光学的方法による冷却は、寒剤が不要で、振動がないコンパクトな冷却装置を得る方法として関心を集めている。青方偏移した発光による熱の除去に基づくレーザー冷却については、以前に希土類金属をドープしたガラスと結晶で報告されている。今回、J Zhangたちは、514 nmのレーザー光を使ったポンピングにより半導体であるCdSナノベルトを290 Kから約40 K冷却するという、かなりの正味のレーザー冷却の実証実験について報告している。この成果は、半導体を使った光学冷却への新しい道を開くもので、その機構は原子共鳴ではなく、励起子共鳴が関与している。II–VI族半導体を使うレーザー冷却剤は効率が高く、極低温が得られ、かつオプトエレクトロニックデバイスに容易に組み込めると考えられる。表紙は、釣り下げたCdSナノベルトと、緑色レーザー光を使うポンピングによるルミネセンスアップコンバージョンが見られるフォールスカラー走査型電子顕微鏡写真。

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