Nature ハイライト
細胞:リンゴ酸酵素とp53の相互作用
Nature 493, 7434
腫瘍抑制因子p53は、代謝過程だけでなく細胞の老化も調節することが知られている。今回P Jiangたちはこの2つの作用を結びつけ、p53がリンゴ酸酵素ME1とME2の発現を抑制し、それによってNADPH産生と、脂質やグルタミンの代謝を調節していることを明らかにした。ME1とME2の発現を低下させると、逆にp53がさらに活性化されて細胞老化が促進される。ME1とME2はがんで過剰発現していることが多く、老化を抑制し腫瘍増殖を促進している可能性がある。
2013年1月31日号の Nature ハイライト
物性:凝縮物質における新しい「hastatic」秩序
細胞:ミトコンドリア遺伝子の置換
構造生物学:スプライソソームの作用機構の解明
宇宙:惑星の行く末を探る
材料:生体模倣高分子ネットワーク
環境:後退する熱帯の泥炭地帯
遺伝:ヒアリでは社会性染色体が女王の数を支配する
細胞:Rag GTPアーゼはmTORC1のための栄養センサー
細胞:リンゴ酸酵素とp53の相互作用
構造生物学:V1-ATPアーゼの回転機構