Nature ハイライト

核物理:カルシウムのエキゾチック同位体の質量測定

Nature 498, 7454

カルシウム原子は、安定の谷から存在限界に至る原子核の殻進化の研究に理想的な系である。中性子過剰同位体51Caと52Caの質量に関する予測は直接測定によって検証されているが、それより重いカルシウム同位体の場合、原子核の質量がどのように変わるのかわかっていない。今回F Wienholtzたちは、多重反射飛行時間質量分析計を用いてカルシウムのエキゾチック同位体53Caと54Caの質量決定を行ったことを報告している。この結果から、理論モデルのための重要な情報が得られ、極端に中性子過剰な原子核を記述することによって、核力の理解が深まることが示されている。

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