Nature ハイライト
生化学:RNA結合タンパク質の標的
Nature 499, 7457
RNA結合タンパク質とその標的との相互作用を規定するRNAの塩基配列やその前後の状況は、これまで、個々のタンパク質ごとに研究される傾向にあった。今回T Hughesたちは、真核生物24種に由来する200個を超えるRNA結合タンパク質について、結合部位を包括的に解析した結果を報告している。保存されたRNA結合モチーフが見つかり、それらの解析から、RNA結合ドメインの塩基配列のみに基づいて相互作用部位を予測することが可能になった。また、これらのRNA結合モチーフが、各タンパク質分子の機能を反映していることも分かった。このことは、特徴がまだ明らかになっていないRNA結合タンパク質の役割を解明するのに役立つだろう。
2013年7月11日号の Nature ハイライト
細胞生物学:足場タンパク質の役割は支えることだけではない
生化学:RNA結合タンパク質の標的
医学:結核菌が生き続ける仕組みを解明
宇宙:見えない惑星はたぶんそこにはない
光学:鏡を使わない光閉じ込め
気候:気候制御のための制限対象を広げる
遺伝:円石藻エミリアニア属のゲノムから明らかになった高い多様性
分子生物学:マラリア原虫の多様な見せかけ
再生医学:爪が指の再生を制御する
細胞生物学:脂質スイッチによるエンドサイトーシスの制御