Nature ハイライト
細胞生物学:脂質スイッチによるエンドサイトーシスの制御
Nature 499, 7457
ホスホイノシチドは細胞内膜輸送の重要な調節因子である。ホスファチジルイノシトール-4,5-ビスリン酸の担う役割は詳しく解明されているが、ホスファチジルイノシトール-3,4-ビスリン酸(PI(3,4)P2)の役割は明らかになっていない。今回V Hauckeたちは、クラスIIホスファチジルイノシトール-3-キナーゼのC2α(PI(3)K C2α)によるPI(3,4)P2の形成が、クラスリンを介するエンドサイトーシスを空間的・時間的に制御することを明らかにしている。今回の知見は、PI(3,4)P2が膜輸送に持つ、今まで知られていなかった機能を明らかにしている。
2013年7月11日号の Nature ハイライト
細胞生物学:足場タンパク質の役割は支えることだけではない
生化学:RNA結合タンパク質の標的
医学:結核菌が生き続ける仕組みを解明
宇宙:見えない惑星はたぶんそこにはない
光学:鏡を使わない光閉じ込め
気候:気候制御のための制限対象を広げる
遺伝:円石藻エミリアニア属のゲノムから明らかになった高い多様性
分子生物学:マラリア原虫の多様な見せかけ
再生医学:爪が指の再生を制御する
細胞生物学:脂質スイッチによるエンドサイトーシスの制御