Nature ハイライト
宇宙:球状星団の年代と金属量の関係
Nature 500, 7460
今回、白色矮星の冷却のモデリングに基づく技術が、球状星団の年代測定に応用されている。この技術では、金属量(ヘリウムより重い元素の存在量)に伴う不確定性が抑えられる。B Hansenたちは、金属の豊富な球状星団、きょしちょう座47の絶対年代を99億±7億年と決定した。この値は、金属の欠乏した星団NGC 6397に対して同じモデルから予想される値よりも約20億年若い。この結果は、天の川銀河では金属の豊富な球状星団と金属の欠乏した球状星団の間に測定可能な年代差があり、これらの星団の年代差から、銀河系の成分が形成された順序が分かるという考えを裏付けるものだ。
2013年8月1日号の Nature ハイライト
医学:遅発性アルツハイマー病の発症
宇宙:球状星団の年代と金属量の関係
応用物理学:細胞用のナノ温度計
材料科学:伸縮性を持つナノ粒子導体
海洋学:赤道太平洋における季節サイクル
発生:プラナリアの再生能力を制御する
細胞:エピジェネティックな記憶と多能性
生物物理:トリガー因子がタンパク質の誤った折りたたみを防ぐ仕組み
構造生物学:意外な塩基対形成がリボソームをだます