Nature ハイライト

宇宙:球状星団の年代と金属量の関係

Nature 500, 7460

今回、白色矮星の冷却のモデリングに基づく技術が、球状星団の年代測定に応用されている。この技術では、金属量(ヘリウムより重い元素の存在量)に伴う不確定性が抑えられる。B Hansenたちは、金属の豊富な球状星団、きょしちょう座47の絶対年代を99億±7億年と決定した。この値は、金属の欠乏した星団NGC 6397に対して同じモデルから予想される値よりも約20億年若い。この結果は、天の川銀河では金属の豊富な球状星団と金属の欠乏した球状星団の間に測定可能な年代差があり、これらの星団の年代差から、銀河系の成分が形成された順序が分かるという考えを裏付けるものだ。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度