Nature ハイライト
材料科学:伸縮性を持つナノ粒子導体
Nature 500, 7460
フレキシブルエレクトロニクス、神経機能代替インプラントと心臓刺激インプラント、ソフトロボティクス、伸縮性ディスプレイは全て、高い伸縮性と導電性を必要とするが、この2つの特性を併せ持たせることは難しい。今回、高い導電性と伸縮性を併せ持つ、ポリウレタンと金ナノ粒子の複合材料が報告されている。従来型の伸縮性導体は一般に、導電性成分にアスペクト比の高いナノチューブやナノワイヤーを使っているが、今回の新材料は、ナノ粒子のアスペクト比が最低なのにもかかわらず、良好な性能を実現する。この複合材料の特性は、応力下でのナノ粒子の動的な自己組織化に由来するもので、電子的に調整可能な粘弾性特性というさらなる利点を持つ。
2013年8月1日号の Nature ハイライト
医学:遅発性アルツハイマー病の発症
宇宙:球状星団の年代と金属量の関係
応用物理学:細胞用のナノ温度計
材料科学:伸縮性を持つナノ粒子導体
海洋学:赤道太平洋における季節サイクル
発生:プラナリアの再生能力を制御する
細胞:エピジェネティックな記憶と多能性
生物物理:トリガー因子がタンパク質の誤った折りたたみを防ぐ仕組み
構造生物学:意外な塩基対形成がリボソームをだます