Nature ハイライト

免疫:B細胞が形成されるもう1つの場所

Nature 501, 7465

腸管粘膜切片の免疫組織化学染色。茶色の部分がTdT+プロB細胞。
腸管粘膜切片の免疫組織化学染色。茶色の部分がTdT+プロB細胞。 | 拡大する

Credit: Duane Wesemann

一次B細胞の発生部位は、骨髄に限られていると考えられてきた。だが、F Altたちは、B細胞発生は腸でも起こり、そこでの発生は腸内微生物によって促進されるという意外な知見を報告している。著者たちは、B細胞系列の初期細胞集団が、出生後のマウスの腸管粘膜、具体的には粘膜固有層で発生すると述べている。B細胞産生は離乳期にピークになり、無菌マウスに微生物が定着するにつれて増加する。このようなB細胞のレパートリーは、骨髄由来のB細胞とは異なっており、常在微生物によってレパートリーが形作られるらしい。

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