Nature ハイライト
ナノ材料:金に匹敵する銀ナノ粒子
Nature 501, 7467
ナノ粒子状の貴金属は、触媒として、またオプトエレクトロニクスや省エネルギーなどの多くの分野で応用されている。金ナノ粒子は安定で使いやすく、酸化されやすい銀ナノ粒子よりもはるかに有用であることが示されているため、銀ナノ粒子よりも金ナノ粒子の方が広く研究されてきた。今回A Desireddyたちは、大きさのそろった銀ナノ粒子を大量に製造する簡便な方法について報告している。生成した銀ナノ粒子は、その電子構造ゆえに化学的安定性が極めて高い。安定な銀ナノ粒子が大量に得られるようになれば、銀の望ましい電気的特性や物理的特性、豊富な存在量、比較的安価であることを、さまざまな新用途に生かせるであろう。
2013年9月19日号の Nature ハイライト
発生:ヒト脳の新しいモデル
細胞:ダウン症候群と過剰なUsp16との結びつき
構造生物学:重要な細菌膜タンパク質の構造
宇宙:銀河系中心の強力な磁場
工学:より簡単にした太陽電池
ナノ材料:金に匹敵する銀ナノ粒子
気候:太平洋の寒冷化が地球温暖化を休止させる
がん:老化がん細胞を補助的薬剤の標的とする
医学:トリパノソーマのAPOL1抵抗性
免疫:古代の免疫系を垣間見る