Nature ハイライト
Cover Story:地球の行く末:IPCCが発表する気候予測の次期報告書
Nature 501, 7467
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、国連による設立時からの任務、つまり「気候変動の規模、時機、環境や社会経済に与えると考えられる影響とそれに対する現実的な対応戦略」の評価に関する第五次報告書を、来週発表する。今週号の特集には、IPCC設立からの25年間を振り返り、将来を展望する一連のFeatureやCommentが掲載されている。衆目の一致するところとして明らかになってきたのは、IPCCは気候変動の緩和にまだ重要な役割を担っているが、世界各国に対して専門家から助言する仕組みについては再評価すべき時期にきているという意見である。
2013年9月19日号の Nature ハイライト
発生:ヒト脳の新しいモデル
細胞:ダウン症候群と過剰なUsp16との結びつき
構造生物学:重要な細菌膜タンパク質の構造
宇宙:銀河系中心の強力な磁場
工学:より簡単にした太陽電池
ナノ材料:金に匹敵する銀ナノ粒子
気候:太平洋の寒冷化が地球温暖化を休止させる
がん:老化がん細胞を補助的薬剤の標的とする
医学:トリパノソーマのAPOL1抵抗性
免疫:古代の免疫系を垣間見る