Nature ハイライト
がん:薬剤応答についての基準を決めるべき時が来た
Nature 504, 7480
昨年、多数のがん細胞株の薬剤に対する感受性が2つの大規模なデータセットにまとめられ、さらに、薬剤応答データと、突然変異や遺伝子発現プロファイルといったゲノミクスデータと統合された。J Quackenbushたちは今回、この2つの研究の結果を比較し、遺伝子発現データは両者の間でおおむね一致しているにもかかわらず、薬剤感受性測定とそれに続いて行われた薬剤感受性とゲノミクスデータの関連付けの報告はほとんど一致していないことを見いだした。著者たちは、ロバストなバイオマーカーや薬剤応答機構の発見を助け、それによってがんの個別化医療を進歩させるために、薬剤応答測定の標準化を求めている。
2013年12月19日号の Nature ハイライト
がん:薬剤応答についての基準を決めるべき時が来た
神経科学:アストロサイトはシナプスの除去に関与する
植物科学:ストリゴラクトンの受容体が見つかった
宇宙:磁気嵐の局所機構
量子情報科学:もつれた量子状態の散逸を利用する
古気候学:寒冷化した気候が山を動かす
神経科学:自閉症で見られる早期のアイコンタクト消失
免疫:細菌が産生する酪酸は免疫のバランスに影響する
エピジェネティクス:Tet1はゲノムインプリンティングを消去する