Nature ハイライト

エピジェネティクス:Tet1はゲノムインプリンティングを消去する

Nature 504, 7480

対立遺伝子特異的DNAメチル化を介したゲノムインプリンティングは、始原生殖細胞で起こるゲノム全体の再プログラム化の際に消去される必要がある。今回、Y Zhangたちは、in vivoでのゲノムインプリンティング除去にメチルシトシンジオキシゲナーゼTet1が重要な役割を持つことを立証している。父系Tet1をノックアウトしたマウスから生じる子孫は、インプリンティングに異常があり、それに関連した成長や発生の異常を示し、早期に胎性致死となる。再プログラム化中の始原生殖細胞でのDNAメチル化動態の解析から、Tet1は、再プログラム化過程の後期に起こるDNA脱メチル化の第二波の際に必要であると考えられる。

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