Nature ハイライト
植物科学:ストリゴラクトンの受容体が見つかった
Nature 504, 7480
ストリゴラクトンは植物の成長の重要な調節因子であり、二番枝の形成を制御し、根の分枝を調節している。ストリゴラクトンへの応答は、Fボックスタンパク質のD3と相互作用する受容体候補(D14)によって仲介される。今回L JiangたちとF Zhouたちはそれぞれ、D14/D3によるストリゴラクトンの認識とイネでの遺伝子発現制御との機能的なつながりを明らかにした。この2つの研究チームによって、これまで機能が分かっていなかったタンパク質DWARF 53(D53)がストリゴラクトンシグナル伝達のリプレッサーとして働くことや、ストリゴラクトンがD53の分解を誘導することが示された。D53はD14/D3複合体と相互作用し、ユビキチン化されてストリゴラクトン依存的にプロテアソームによって分解される。
2013年12月19日号の Nature ハイライト
がん:薬剤応答についての基準を決めるべき時が来た
神経科学:アストロサイトはシナプスの除去に関与する
植物科学:ストリゴラクトンの受容体が見つかった
宇宙:磁気嵐の局所機構
量子情報科学:もつれた量子状態の散逸を利用する
古気候学:寒冷化した気候が山を動かす
神経科学:自閉症で見られる早期のアイコンタクト消失
免疫:細菌が産生する酪酸は免疫のバランスに影響する
エピジェネティクス:Tet1はゲノムインプリンティングを消去する