Nature ハイライト
神経科学:自閉症で見られる早期のアイコンタクト消失
Nature 504, 7480
アイコンタクトをとる傾向の低下は自閉症スペクトラム障害(ASD)の特徴の1つである。この特徴はASDの診断マーカーとして使われているが、この行動が現れる時期はよく分かっていなかった。今回W JonesとA Klinは、ASDのリスクが高い乳児59人とリスクが低い乳児51人を対象とした長期研究で、生後3年間にわたって子どもの目の動きの発達を追跡した。最終的に自閉症と診断された子どものアイコンタクトのレベルは、生後間もない時期は正常だったが、生後2か月を過ぎた直後から低下した。これらの知見は、自閉症の症状の最も早い現れの一部に当たる可能性があるが、診断マーカー候補と見なす前に、別の独立した症例群で同様の調査を行う必要がある。
2013年12月19日号の Nature ハイライト
がん:薬剤応答についての基準を決めるべき時が来た
神経科学:アストロサイトはシナプスの除去に関与する
植物科学:ストリゴラクトンの受容体が見つかった
宇宙:磁気嵐の局所機構
量子情報科学:もつれた量子状態の散逸を利用する
古気候学:寒冷化した気候が山を動かす
神経科学:自閉症で見られる早期のアイコンタクト消失
免疫:細菌が産生する酪酸は免疫のバランスに影響する
エピジェネティクス:Tet1はゲノムインプリンティングを消去する