Nature ハイライト
微生物学:腸内微生物叢は食餌によって迅速に変化する
Nature 505, 7484
食餌は長期的には腸内微生物叢の構成や機能に影響を及ぼすが、短期的な食餌変化によって微生物叢にどの程度速やかに影響が出るかは、はっきり分かっていなかった。P Turnbaughたちは、完全に動物性食品あるいは植物性食品だけからなる食餌に移行すると、ヒトの腸内微生物叢の構成と機能にどのような影響が出るかを調べた。微生物叢は1日も経たないうちに速やかに変化し、それまでに見られた個体間の微生物叢の差はなくなって、肉食性哺乳類あるいは草食性哺乳類に特有の微生物叢の構成と代謝機能のパターンが再現されることが明らかになった。動物性食品からなる食餌では胆汁耐性を持つ微生物の比率が高くなり、その中には炎症性腸疾患との関連が指摘されている細菌Bilophila wadsworthiaも含まれていた。また、遠位腸管でも、食物由来の真菌、細菌、ウイルスが完全な形で検出された。
2014年1月23日号の Nature ハイライト
がんゲノミクス:新たに見つかったがん遺伝子
免疫:HIV/AIDSワクチンの短所
免疫:もう1つのAIDS治療法
宇宙:小惑星ケレス表面の水蒸気
量子エレクトロニクス:グラフェンのエッジ状態
材料:転位のひずみで波打つ2層グラフェン
気候:南極の気候に対する大西洋の影響
生態:土壌炭素量のカギを握る菌根菌
細胞:血液幹細胞に見られる雌雄差
微生物学:腸内微生物叢は食餌によって迅速に変化する