Nature ハイライト
生体材料:注文に合わせて多成分タンパク質を設計する
Nature 510, 7503
生物系の巧妙な仕組みからヒントを得て、タンパク質を自己集合させようというもくろみは、材料科学で期待を集めている。この目標に近づく一歩として、今回D Bakerたちは、2種類のサブユニットが共集合して特定の構造を形成するタンパク質ナノ材料をコンピューターで設計する方法を開発した。さらに、この方法を用いて、24個のサブユニットからなるかご状のタンパク質ナノ材料を5種類設計し、これらの材料の構造がコンピューターで設計したモデルとほぼ一致することを実験により実証した。この方法は精密な上に、数多くの2成分材料が得られることから、特定の用途に応じて機能性タンパク質ナノ材料を設計する可能性が開かれる。
2014年6月5日号の Nature ハイライト
生体材料:注文に合わせて多成分タンパク質を設計する
進化:他とはちょっと違う有櫛動物
細胞生物学:マイクロRNAと呼吸器疾患
生化学:ヒトGLUT1グルコース輸送体の構造
宇宙:活動銀河核ジェットを駆動する強力な磁場
化学:新しいC–H結合の活性化法
気候科学:南極氷床の減少史
栄養:大気CO2濃度が上昇すると作物の栄養素が減少する
細胞生物学:リン酸化ユビキチンはパーキンの活性化因子である