Nature ハイライト
免疫:芳香族炭化水素受容体は抗菌にも関わっている
Nature 512, 7515
芳香族炭化水素受容体(AhR)は、環境毒素や自己由来の分子、食餌の成分を認識することが知られているが、細菌に対する自然防御系の構成分子でもあって、肺に感染する病原体が産生する色素性毒性因子の直接的センサーとして機能することが今回明らかになった。細菌由来のリガンドがAhRに結合すると、負のフィードバック回路を介してリガンドの分解が促進され、さらにサイトカインやケモカイン産生が増強される。AhRを欠損するマウスは、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)および結核菌(Mycobacterium tuberculosis)の両方に対して高い感受性を示した。
2014年8月28日号の Nature ハイライト
素粒子物理学:ついに捉えられた太陽のppニュートリノ
免疫:芳香族炭化水素受容体は抗菌にも関わっている
ゲノミクス:ショウジョウバエトランスクリプトームの複雑さ
ゲノミクス:線虫ゲノムの転写因子マップ
宇宙:古典的な白色矮星爆発である超新星2014J
量子物理学:ファントム光子写真
有機化学:ベンゼンのC–C結合切断を容易に
ゲノミクス:系統的に離れた生物種のトランスクリプトーム比較解析
ゲノミクス:ヒトからショウジョウバエや線虫にわたって広く保存されている遺伝子群
ゲノミクス:遺伝子調節回路の比較マッピング