Nature ハイライト
細胞生物学:ヒト分裂後期促進複合体の構造
Nature 513, 7518
分裂後期促進複合体/サイクロソーム(APC/C)は巨大なE3リガーゼであり、細胞周期調節タンパク質のユビキチン依存的タンパク質分解を仲介し、複製と細胞分裂の間に起こるさまざまな事象を制御する。今回、D Barfordたちは低温電子顕微鏡法を用いて、ヒトAPC/CとそのコアクチベーターであるCDH1、および基質であるHSL1からなる複合体の完全な二次構造を、分解能7.4 Åで決定した。この構造情報により、20個全てのAPC/Cサブユニットの位置と構成を決定でき、CDH1がAPC/Cユビキチン化活性を誘発する仕組みについての手がかりがもたらされた。
2014年9月18日号の Nature ハイライト
化学:有機ホウ素化合物の新しい合成法
ゲノム進化:シクリッドのゲノムに見られる適応放散のしるし
がん:大腸がんのプロテオミクス/ゲノミクス
細胞生物学:ヒト分裂後期促進複合体の構造
宇宙:小さい銀河にもあった超大質量ブラックホール
地球:拡大する大陸がプレートテクトニクスの呼び水となった
動物行動学:チンパンジーは生まれつき攻撃的である
実験進化学:抗生物質耐性のカギとなる遅滞期
発生学:細胞系譜樹
神経科学:恐怖と報酬間の記憶の切り替え