Nature ハイライト

細胞生物学:ヒト分裂後期促進複合体の構造

Nature 513, 7518

分裂後期促進複合体/サイクロソーム(APC/C)は巨大なE3リガーゼであり、細胞周期調節タンパク質のユビキチン依存的タンパク質分解を仲介し、複製と細胞分裂の間に起こるさまざまな事象を制御する。今回、D Barfordたちは低温電子顕微鏡法を用いて、ヒトAPC/CとそのコアクチベーターであるCDH1、および基質であるHSL1からなる複合体の完全な二次構造を、分解能7.4 Åで決定した。この構造情報により、20個全てのAPC/Cサブユニットの位置と構成を決定でき、CDH1がAPC/Cユビキチン化活性を誘発する仕組みについての手がかりがもたらされた。

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