Nature ハイライト

宇宙:海王星サイズの系外惑星にあった水蒸気

Nature 513, 7519

J Fraineたちは、海王星サイズの系外惑星HAT-P-11bについて、可視光線から赤外線までの透過スペクトルを観測し、その中に波長1.4 μmの水蒸気の吸収線を見つけた。HAT-P-11bは、透過分光で観測された吸収線の特徴が見られる惑星の中で最も小さくて、低温のものである。大気成分の測定はこれまで、木星サイズの巨大な系外惑星に対してのみ可能だった。だがこの最新の進歩は、大気の平均分子量の測定により、半径が地球の4倍程度の小さい惑星の形成史の手掛かりが得られることを意味している。

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