Nature ハイライト
宇宙:海王星サイズの系外惑星にあった水蒸気
Nature 513, 7519
J Fraineたちは、海王星サイズの系外惑星HAT-P-11bについて、可視光線から赤外線までの透過スペクトルを観測し、その中に波長1.4 μmの水蒸気の吸収線を見つけた。HAT-P-11bは、透過分光で観測された吸収線の特徴が見られる惑星の中で最も小さくて、低温のものである。大気成分の測定はこれまで、木星サイズの巨大な系外惑星に対してのみ可能だった。だがこの最新の進歩は、大気の平均分子量の測定により、半径が地球の4倍程度の小さい惑星の形成史の手掛かりが得られることを意味している。
2014年9月25日号の Nature ハイライト
気候:温室世界におけるモンスーンの状況
医学:骨成長を回復させるスタチンの効果
がん:治療標的としてのPI3K
構造生物学:真核生物リボソーム阻害の機構
宇宙:海王星サイズの系外惑星にあった水蒸気
生態学:低酸素海洋水中の硫黄
地球:岩盤峡谷に対する新しい見方
植物科学:藻類のRubiscoを作物に導入する
がん:腫瘍関連マクロファージができるまで
免疫:インターロイキン33はTreg細胞機能を促進する