Nature ハイライト
免疫:インターロイキン33はTreg細胞機能を促進する
Nature 513, 7519
インターロイキン33(IL-33)は、障壁となる部位で常に発現されていて組織損傷に応じて放出され、そこに修復応答の構成因子を集める「アラーミン(alarmin)」の1つである。IL-33の受容体であるST2が腸の制御性T細胞で選択的に発現されていて、制御性T細胞の機能と炎症組織環境に対する適応を促進していることが、腸炎の2つのマウスモデルを使って明らかにされた。IL-33は炎症性サイトカインIL-23によって負に調節されており、IL-33とIL-23のバランスが腸の免疫応答の重要な調節因子だと考えられる。
2014年9月25日号の Nature ハイライト
気候:温室世界におけるモンスーンの状況
医学:骨成長を回復させるスタチンの効果
がん:治療標的としてのPI3K
構造生物学:真核生物リボソーム阻害の機構
宇宙:海王星サイズの系外惑星にあった水蒸気
生態学:低酸素海洋水中の硫黄
地球:岩盤峡谷に対する新しい見方
植物科学:藻類のRubiscoを作物に導入する
がん:腫瘍関連マクロファージができるまで
免疫:インターロイキン33はTreg細胞機能を促進する