Nature ハイライト
免疫:自然免疫ではカスパーゼがセンサーの役割を果たす
Nature 514, 7521
Toll様受容体4には依存しないが、カスパーゼ11は関与するという「非典型的な」自然免疫経路が、最近マウスで見つかった。マウスでは、この経路は病原性細菌に由来するリポ多糖類(LPS)を認識する。今回F Shaoたちは、マウスのこの経路とヒトで見られる同じような経路について調べた。マウスではカスパーゼ11が、そしてヒトではカスパーゼ4がそれぞれ、細胞質のLPSに対する直接的なセンサーとなっていて、細胞内の細菌感染で炎症性の細胞死を仲介することが分かった。
2014年10月9日号の Nature ハイライト
微生物学:人工甘味料の有害な影響
免疫:自然免疫ではカスパーゼがセンサーの役割を果たす
構造生物学:RNAのラリアット構造を解く
宇宙:超高輝度X線源を動かしているものは何か
物性:WTe2の巨大な磁気抵抗
顕微鏡学:電子顕微鏡内で振動分光
大気化学:中国の大気中の煙霧の原因は何か?
がん:CHARGE症候群は活性化したp53により促進される
構造生物学:Dis3l2の構造の解明