Nature ハイライト
幹細胞:単離された腸幹細胞
Nature 522, 7555
培養系で腸幹細胞を一定の割合で含む腸オルガノイドを増殖させることは可能だが、ヒト腸幹細胞のクローンの単離と株の樹立はこれまで成功していなかった。今回F McKeonたちは、ヒトの小腸および結腸の異なる領域から、幹細胞の特性を持つクローンを単離した。これらの細胞は、培養系でゲノム特性を変化させることなく、複数世代にわたる継代でも安定に維持され、また、腸管に沿った起源部位を反映する特殊化した細胞種に分化した。著者たちは、これらのクローン腸細胞を用いて、腸内病原体の影響を評価できることを実証し、これらの細胞を疾患モデル作成や再生医療に利用できる可能性を示している。
2015年6月11日号の Nature ハイライト
集団遺伝学:青銅器時代のユーラシアの集団変化
幹細胞:単離された腸幹細胞
太陽物理学:静穏太陽を加熱する方法
材料科学:ハイパボリックメタ表面で光を操る
気候科学:氷期終了の分析
集団遺伝学:ヨーロッパの言語を変えたステップからの大きな一歩
生理学:筋肉のように働く外骨格
幹細胞:初期胚でのレトロウイルスの活性化
細胞生物学:細胞分裂における核膜