Nature ハイライト
生理学:筋肉のように働く外骨格
Nature 522, 7555
歩くことは最も普通の活動だが、歩行について分かっていることは際立って少なく、ヒトの歩行の美しさや身のこなしを再現できるロボットはまだ作られていない。S Collinsたちは今回、簡単な機械的外骨格構造を膝下から足にかけて装着すると、歩行で消費される代謝エネルギーを約7%減らせることを明らかにしている。この知見によって、ヒトの歩行の代謝的コストを減らすには正味のエネルギーの入力は必ずしも必要ではなく、ふくらはぎの筋肉の負担軽減が有効となり得ることが分かった。ただしこの時、正常な足首の機能は果たしながら、付加される質量や動きの制約に関連する不利益は最小にしておかなくてはならない。
2015年6月11日号の Nature ハイライト
集団遺伝学:青銅器時代のユーラシアの集団変化
幹細胞:単離された腸幹細胞
太陽物理学:静穏太陽を加熱する方法
材料科学:ハイパボリックメタ表面で光を操る
気候科学:氷期終了の分析
集団遺伝学:ヨーロッパの言語を変えたステップからの大きな一歩
生理学:筋肉のように働く外骨格
幹細胞:初期胚でのレトロウイルスの活性化
細胞生物学:細胞分裂における核膜