Nature ハイライト

生理学:筋肉のように働く外骨格

Nature 522, 7555

作製された外骨格を左脚に装着した様子。
作製された外骨格を左脚に装着した様子。 | 拡大する

Credit: Carnegie Mellon University College of Engineering

歩くことは最も普通の活動だが、歩行について分かっていることは際立って少なく、ヒトの歩行の美しさや身のこなしを再現できるロボットはまだ作られていない。S Collinsたちは今回、簡単な機械的外骨格構造を膝下から足にかけて装着すると、歩行で消費される代謝エネルギーを約7%減らせることを明らかにしている。この知見によって、ヒトの歩行の代謝的コストを減らすには正味のエネルギーの入力は必ずしも必要ではなく、ふくらはぎの筋肉の負担軽減が有効となり得ることが分かった。ただしこの時、正常な足首の機能は果たしながら、付加される質量や動きの制約に関連する不利益は最小にしておかなくてはならない。

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