Nature ハイライト
気候科学:北大西洋の過去1000年間の気候
Nature 523, 7558
北大西洋地域の十年スケールの気候変動の解明は、気候科学の重要な目標の1つである。大気ダナミクスは、気候変動において重要な役割を担っており、北大西洋地域では北大西洋振動(NAO)に支配されている。P Ortegaたちは今回、複数の代理指標によるモデルによって検証された過去1000年間のNAOの再構築結果を示し、NAOの正の位相は13~14世紀に生じていたが、中世の全期間で生じていたわけではないことを明らかにした。この再構築結果は、現代の観測とモデリングから導かれた理論と一致しており、大規模な火山噴火の2年後に正のNAOが出現したことを示している。
2015年7月2日号の Nature ハイライト
構造生物学:重要なスプライソソーム複合体の構造
分子生物学:DNA損傷とスプライシング調節の連繋
惑星科学:ロゼッタ探査機が見つけたピット
量子ドット:量子ドットの新しい応用
気候科学:北大西洋の過去1000年間の気候
進化学:再分析で明らかになったハルキゲニアの頭部
神経科学:シナプス形成の時間と場所
システム生物学:細胞はみな個々に独立している
がん:機械圧によって促進される腫瘍増殖
がん:MYCによるスプライシング装置の制御
構造生物学:解糖系の重要な酵素の構造