構造生物学：解糖系の重要な酵素の構造

ホスホフルクトキナーゼ1（PFK1）は細胞のグルコース代謝に重要な役割を担っており、この酵素自体は多数の代謝産物によって調節されている。また、PFK1の変異は代謝疾患やがんに関連している。今回D Barberたちが、ずっと解かれていなかったヒトPFK1の結晶構造を明らかにした。この構造から、酵素の四量体形成や、その機能と調節の基盤となる相互作用についての手掛かりが得られた。また、ヒトのがんで見られるいくつかの変異が、どのようにPFK1活性に影響するのかも明らかにされた。

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