Nature ハイライト

細胞生物学:膜分裂の機構を詳細に調べる

Nature 524, 7563

GTPアーゼのダイナミンは膜に結合した小胞構造が分裂する際の原動力を供給するが、GTPアーゼの活性が膜再編成に結び付く仕組みは分かっていなかった。S Schmidたちは、ダイナミンを中間的な遷移状態に固定しておくと、膜から半分裂状態の中間体が形成されるが、完全な分裂にまでは進めないことを明らかにした。完全な分裂が起こるにはダイナミンのPHDドメインを移動させるためにGTPアーゼ活性が必要とされる。PHDドメインが動くとダイナミンが解体され、中間体が分解して完全な分裂産物が生じる。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度