Nature ハイライト
細胞生物学:膜分裂の機構を詳細に調べる
Nature 524, 7563
GTPアーゼのダイナミンは膜に結合した小胞構造が分裂する際の原動力を供給するが、GTPアーゼの活性が膜再編成に結び付く仕組みは分かっていなかった。S Schmidたちは、ダイナミンを中間的な遷移状態に固定しておくと、膜から半分裂状態の中間体が形成されるが、完全な分裂にまでは進めないことを明らかにした。完全な分裂が起こるにはダイナミンのPHDドメインを移動させるためにGTPアーゼ活性が必要とされる。PHDドメインが動くとダイナミンが解体され、中間体が分解して完全な分裂産物が生じる。
2015年8月6日号の Nature ハイライト
がん:小細胞肺がんの遺伝学的原因
分子生物学:RNAに対するエキソソームの柔軟なアプローチ
構造生物学:多剤耐性の構造基盤
統計物理学:複雑ネットワークにおける影響力の大きいノードを見つける
磁性材料:銅とマンガンのデザイナー磁性
地球化学:海洋堆積物中に閉じ込められる北極の炭素
神経科学:ノルアドレナリン回路の構造
エボラウイルス:エボラウイルス系統の進化
環境微生物学:意外にもエネルギー源だったシアン酸塩
細胞生物学:膜分裂の機構を詳細に調べる
がん:ヌクレオチド再利用の特異性
分子生物学:Ribo-Tが新しい合成経路に道を開く