Nature ハイライト

動物学:成体の性比と性染色体の関連性

Nature 527, 7576

大半の爬虫類の性決定機構はXY型(雄ヘテロ型)であるのに対し、この ミドリカナヘビ(<i>Lacerta viridis</i>, Laurenti 1768)の性決定機構は、ZW型(雌ヘテロ型)である。
大半の爬虫類の性決定機構はXY型(雄ヘテロ型)であるのに対し、この ミドリカナヘビ(Lacerta viridis, Laurenti 1768)の性決定機構は、ZW型(雌ヘテロ型)である。 | 拡大する

Credit: Andras Liker

動物では、個体群動態や行動、生態のさまざまな側面が個体群中の成体の性比に左右される。自然界では成体の性比にかなりの変動があるが、そうした変動の原因ははっきり分かっていない。今回I Pipolyたちは、四肢類344種(鳥類、哺乳類、爬虫類および両生類)を分析し、雌ヘテロ型(雌が2種類の性染色体を持つ)のタクソンでは性比が雄に偏る傾向があることを示した。その影響は明らかだが、性染色体構成が成体の性比に影響を及ぼす理由は今のところ不明である。

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