Nature ハイライト
構造生物学:Na+活性化K+チャネルであるSlo2.2の構造
Nature 527, 7577
Slo2.2はNa+活性化K+チャネルであり、このタンパク質をコードする遺伝子に生じた変異は複数の知的障害や一部のてんかんと関連付けられている。Slo2.2は多数の神経細胞に存在し、Na+に対する感受性と高いK+コンダクタンスにより、興奮の負のフィードバック調節因子として機能していることが分かっている。今回、完全長Slo2.2の構造が低温電子顕微鏡法により決定され、K+チャネルファミリーSloの大きなコンダクタンスとゲート開閉機構を説明できる複数の性質が明らかになった。
2015年11月12日号の Nature ハイライト
神経科学:不安と恐怖の調節機構
がん:遠隔転移は酸化ストレスによって減少する
分子生物学:BCL11Aエンハンサーの破壊解析
構造生物学:Na+活性化K+チャネルであるSlo2.2の構造
惑星科学:近傍にある岩石質で地球サイズの惑星GJ 1132b
量子物理学:離れているのにエンタングルした中性原子
量子物理学:反強磁性体の異常性に見られる異常
材料化学:液体なのに多孔性の材料
地球力学:最初の沈み込み帯
経済学:気候温暖化のコスト
DNA:DNA損傷部位での正電荷の役割