Nature ハイライト
惑星科学:近傍にある岩石質で地球サイズの惑星GJ 1132b
Nature 527, 7577
今回Z Berta-Thompsonたちが、地球からわずか12パーセクの距離にある小さな恒星をトランジットしている、半径が地球の1.2倍の惑星GJ 1132bの観測結果を報告している。ドップラー法によるGJ 1132bの質量測定から、その密度は、地球に類似した岩石/鉄の組成と矛盾しないことが分かった。この惑星は、高温過ぎて生命居住可能ではないが、相当量の大気を保持するには十分低温である。親星は近傍にあるので、既存の望遠鏡や今後稼働する望遠鏡で、この惑星大気の組成やダイナミクスを観測できるであろう。
2015年11月12日号の Nature ハイライト
神経科学:不安と恐怖の調節機構
がん:遠隔転移は酸化ストレスによって減少する
分子生物学:BCL11Aエンハンサーの破壊解析
構造生物学:Na+活性化K+チャネルであるSlo2.2の構造
惑星科学:近傍にある岩石質で地球サイズの惑星GJ 1132b
量子物理学:離れているのにエンタングルした中性原子
量子物理学:反強磁性体の異常性に見られる異常
材料化学:液体なのに多孔性の材料
地球力学:最初の沈み込み帯
経済学:気候温暖化のコスト
DNA:DNA損傷部位での正電荷の役割