Nature ハイライト
気候変動生態学:干ばつに襲われた高木を死に追いやる水輸送の機能低下
Nature 528, 7580
熱帯雨林での干ばつの際の高木の枯死に関与する重要な要因の1つは、非構造性炭水化物が得にくくなることによる炭素飢餓であると示唆されている。今回、世界で最も長く続いている熱帯雨林での実験的干ばつ研究のデータを使って、非構造性炭水化物の貯蔵の重要性や、その貯蔵量が長期の干ばつによってどう影響を受けるかの評価が行われた。その結果、炭素飢餓の重要性を示す証拠は見つからず、水輸送過程(土壌から葉への水の輸送など)が損なわれることの方が、干ばつによる高木枯死の引き金として重要だという結論が得られた。
2015年12月3日号の Nature ハイライト
量子物理学:エンタングルメントと真剣に取り組む
がん:がん細胞株の体系的比較
生態学:海洋生態系の温度バイアス
がん:腫瘍を治療薬から守る細管ネットワーク
システム生物学:酸素存在下での発酵は正常な現象である
核物理学:アルファ–アルファ散乱を計算する方法
気候変動生態学:干ばつに襲われた高木を死に追いやる水輸送の機能低下
神経科学:発達障害治療に新たな光
代謝疾患:脂肪中の制御性T細胞のインスリン抵抗性における有害な役割
遺伝学:状況に応じる転写因子