Nature ハイライト

分子生物学:相同組換えの制御

Nature 528, 7582

相同組換えは主に姉妹染色分体間で起こる。従って、相同組換えが起こるのは細胞周期中でDNAが複製された後のS期とG2期である。今回D Durocherたちは、複製以前の細胞周期段階であるG1期で相同組換えが抑制されている仕組みを解明した。非常に重要な局面は、BRCA1とPALB2–BRCA2の間の相互作用と、DNA末端切除の抑制であることが分かった。これらの活性を復元したところ、G1期にも相同組換えが起こり得ることが示され、非分裂細胞での遺伝子ターゲッティングに応用できる可能性が見えてきた。

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