Nature ハイライト 地球:縁まで押しだされた不適合元素 2004年2月19日 Nature 427, 6976 今週号ではカルシウムやウラニウムのような元素が、どのようにして意外に高い濃度で地球の地殻にまで運ばれてきたのかが説明されている。平賀岳彦たちは、地球マントルで岩石の結晶に簡単には取り込まれない元素(いわゆる「不適合元素」)は、結晶粒子の境界の間に選択的に押し込まれると主張している。元素が一度そこに入れば地表へと押し上げてくる溶けた岩石や流体に容易にとりこまれるというのである。 2004年2月19日号の Nature ハイライト 生態:魚投棄量減少の影響は仲間の鳥へ 生態:「足かせ」の無い異国で暴走する外来雑草 地球:縁まで押しだされた不適合元素 医学:腫瘍を締め上げる方法 気候:古代における極域と赤道域の気候の関連 量子物理:熱が逃げると 神経:一個の脳細胞でひげは動く 目次へ戻る