Nature ハイライト

Cover Story:特集:どちらを向いてもCRISPRばかり:遺伝子編集時代の夜明け

Nature 531, 7593

CRISPR–Cas9という遺伝子編集技術の開発は分子生物学に大きな変革をもたらした。この技術はウイルスや細菌、動植物のゲノム改変に使われ、ゲノム編成の謎の解明や疾患との闘い、作物の改良、「デザイナーペット」の作製など、さまざまな分野で機能を発揮する可能性がある。しかし、CRISPR–Cas9遺伝子編集技術がヒト胚のゲノムを改変するのに使われたことが公表されて事態は複雑化し、こうした全ての可能性が、規制機関が対処しなくてはならない手強い倫理的問題を提示することになった。今週号の特集では、CRISPR–Cas9の現状を概観した上で、「遺伝子編集が行われた世界がどのようなものであることを望むのか」という疑問を投げ掛けている。(Introduction

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