Nature ハイライト
Cover Story:進化する脅威:腫瘍の薬剤耐性の生物学的性質に進化の理論を適用して克服するというアイデア
Nature 532, 7598
表紙は、生き残りをかけた腫瘍細胞の闘いを描いたイラスト。治療抵抗性の腫瘍は、他の生物と同じく、自然選択のルールに支配されている。臨床では、この知識を実際に使う試みが次第に増えつつある(News Feature p.166)。がんに注目している今週号ではこの他にも、目まぐるしく変化し続けるがん免疫療法(News Feature p.162)や、がんの診断や監視の手段として有望視されているリキッドバイオプシーの基盤となっている技術の最新の開発状況(Technology Feature p.269)が取り上げられている。研究関連では2本の論文が、がんで活性となっているプロモーターで見られる高い変異率について論じており、それに関連するNews & Viewsも掲載されている(Letters pp. 259 & 264; N&V p.181)。
2016年4月14日号の Nature ハイライト
物性物理学:砂時計フェルミオンの展望
再生:アストロサイト瘢痕は軸索の再成長を促進する
再生:組織再生エンハンサーが見つかった
量子物理学:市民の力で量子物理学の問題を解く
地球化学:気候と地形
人類学:先史時代の南米の人口動態史
神経科学:夜の色覚
皮膚がん:加齢ががんのプログレッションに及ぼす影響
がんの代謝:細胞外マトリックスから脱落したがん細胞が増殖し続ける仕組み
がんゲノミクス:がんの活性なプロモーターでの変異率