Nature ハイライト
物性物理学:砂時計フェルミオンの展望
Nature 532, 7598
結晶の空間対称性は、空間的な原点を、例えば格子周期だけ、あるいは格子周期の分数倍だけ動かす方法で定義できる。最近の研究で、後者の「ノンシンモルフィック」型の結晶が、自明でない興味深いトポロジカル特性を持ち、大きな関心を集める可能性が示唆されている。今回A Bernevigたちは、トポロジカルに保護された新しい種類の電子構造がノンシンモルフィック物質の幾何学的対称性からどのようにして生じるかを検討し、その中でもバンド絶縁体KHgX(XはAs、Sb、Bi)がこうした特性を観測できる有望な候補物質であることを見いだした。
2016年4月14日号の Nature ハイライト
物性物理学:砂時計フェルミオンの展望
再生:アストロサイト瘢痕は軸索の再成長を促進する
再生:組織再生エンハンサーが見つかった
量子物理学:市民の力で量子物理学の問題を解く
地球化学:気候と地形
人類学:先史時代の南米の人口動態史
神経科学:夜の色覚
皮膚がん:加齢ががんのプログレッションに及ぼす影響
がんの代謝:細胞外マトリックスから脱落したがん細胞が増殖し続ける仕組み
がんゲノミクス:がんの活性なプロモーターでの変異率