Nature ハイライト
人類学:先史時代の南米の人口動態史
Nature 532, 7598
南米は人類が定着した最後の居住可能な大陸であり、今回A Goldbergたちは、この大陸の人口動態史を、1万4000~2000年前の遺跡1147か所と放射性炭素較正年代5464件を集約したデータベースを用いて再構築した。このデータから、人類は予想されていたように南米大陸全域へ安定的に広がったのではなく、2つの段階を踏んで定着したことが明らかになった。第1段階では、人類が南米全域に急速に分散したが、人口は8000年間にわたって少ないままであった。第2段階は、定住生活と農耕が広まった約5000年前にようやく始まり、文化的ホットスポットで人口が指数関数的に増加した。
2016年4月14日号の Nature ハイライト
物性物理学:砂時計フェルミオンの展望
再生:アストロサイト瘢痕は軸索の再成長を促進する
再生:組織再生エンハンサーが見つかった
量子物理学:市民の力で量子物理学の問題を解く
地球化学:気候と地形
人類学:先史時代の南米の人口動態史
神経科学:夜の色覚
皮膚がん:加齢ががんのプログレッションに及ぼす影響
がんの代謝:細胞外マトリックスから脱落したがん細胞が増殖し続ける仕組み
がんゲノミクス:がんの活性なプロモーターでの変異率