Nature ハイライト
神経科学:霊長類の脳における遺伝子発現
Nature 535, 7612
近年のマウスとヒトの脳における遺伝子発現アトラスの発表に続き、今回E Leinたちは、非ヒト霊長類の中でヒトの脳の発生や疾患の主要なモデルとされているアカゲザルの出生前と出生後の脳の発達について、高分解能の転写アトラスを示した。このデータは脳の成熟に関連させて全体的な転写動態を描き出しており、一方、比較解析ではヒト特異的な遺伝子発現の経過を明らかにしている。ヒトの神経発達障害と関連するリスク遺伝子候補群は、発達中のサルの新皮質で疾患特異的なパターンで共発現する傾向が見られた。
2016年7月21日号の Nature ハイライト
神経科学:霊長類の脳における遺伝子発現
マイクロバイオーム:腸内細菌と宿主のインスリン感受性
がん治療:BRCA欠損がんで化学療法抵抗性が生じる新規な機構
材料科学:予想に反した電子対形成
気候科学:南極半島の気候における極端な自然変動
神経科学:恐怖を作り出す時間と場所
細胞生物学:膵臓β細胞の成熟マーカー
マイクロバイオーム:ヒトマイクロバイオーム内の可動性細菌遺伝子
免疫学:腸のこれまで知られていなかった防御機構