Nature ハイライト
細胞生物学:膵臓β細胞の成熟マーカー
Nature 535, 7612
膵臓のβ細胞は機能的に不均一であり、それらの特徴の差異がインスリン依存型糖尿病の背景に重要なのかもしれない。H Lickertたちは今回、Fltpレポーター遺伝子をマーカーとして特定した。この遺伝子は成熟したβ細胞集団では発現しているが、増殖型のβ細胞では発現していない。Fltpの発現は、β細胞が集まって立体的な島を形成する際のWntシグナル伝達やβ細胞の極性化によって誘導され、著者たちはこの構造の変化のみでマウスとヒトのβ細胞の成熟を誘導するのに十分であることを示した。
2016年7月21日号の Nature ハイライト
神経科学:霊長類の脳における遺伝子発現
マイクロバイオーム:腸内細菌と宿主のインスリン感受性
がん治療:BRCA欠損がんで化学療法抵抗性が生じる新規な機構
材料科学:予想に反した電子対形成
気候科学:南極半島の気候における極端な自然変動
神経科学:恐怖を作り出す時間と場所
細胞生物学:膵臓β細胞の成熟マーカー
マイクロバイオーム:ヒトマイクロバイオーム内の可動性細菌遺伝子
免疫学:腸のこれまで知られていなかった防御機構