Nature ハイライト
がん:転移における腫瘍細胞の管外遊出
Nature 536, 7615
転移によってがんが広がる際の重要な段階の1つは、血流中の腫瘍細胞が内皮障壁を越えて循環系から脱出する段階である。今回、腫瘍細胞の管外遊出を促進する新たな機構が報告された。アミロイド前駆体タンパク質を発現する腫瘍細胞は、DR6(death receptor 6)シグナル伝達経路を介して、内皮細胞のプログラム壊死(ネクロトーシス)を誘導することが示された。マウスモデルでネクロトーシス調節因子を抑制すると、転移コロニー形成が減少したことから、これががんの全身播種に関わる段階であることが示唆される。
2016年8月11日号の Nature ハイライト
材料科学:混合伝導体における超高速イオン拡散
実験進化:細菌の進化をウォッチング
微生物学:SAR11細菌の無酸素なニッチ
細胞生物学:プロテアソームを制御する
ナノスケールデバイス:単一ナノ細孔浸透圧ナノ発電体
進化遺伝学:ある自閉症関連遺伝子の進化史
神経科学:単一シナプスでの分子構成
がん:転移における腫瘍細胞の管外遊出
細胞生物学:シグナル認識粒子の特異性
構造生物学:アルギニンを結合したヒトCASTOR1の構造