Nature ハイライト
機械工学:自己動力供給型ソフトマシンである「オクトボット」
Nature 536, 7617
ソフトロボティクスでは、外部電源とロボットを接続するために、いくつかの「硬質」部品つまり金属部品が、特に電池や配線の形でこれまで必ず含まれていた。さらに、ソフトロボットと電源をつなぐ外部配線が、そうしたロボットの自律性を制限している。今回J Lewisたちは、マイクロ流体論理を用いる3D印刷ソフトポリマーロボットと搭載燃料としての過酸化水素を組み合わせ、硬質構造体を組み込まずに、腕が動く8本腕ロボット(オクトボット)を製作している。白金触媒の存在下で過酸化水素が分解されて酸素が発生すると、体積が膨張することによって、オクトボットの腕に埋め込まれた袋が膨らむ。また、燃料タンク、マイクロ流体チャネル、ガス放出孔の設計によって、2組の腕が周期的に動くようになっている。
2016年8月25日号の Nature ハイライト
気候科学:工業の発展を示すより早期の気候の特徴
人類学:初期の農耕民はどんな人々だった?
生態学:ウイルスの全球マップ
細胞生物学:有糸分裂調節の基盤
機械工学:自己動力供給型ソフトマシンである「オクトボット」
生態学:生物多様性の重要性を掘り下げる
神経科学:「快適な」暖かさに応答するイオンチャネル
植物科学:ストリゴラクトン受容体は加水分解酵素としての役割も持つ
ウイルス学:ジカウイルスに有効なワクチン
がん:がん細胞を支えるネットワークが解明された
構造生物学:さまざまなGPCRの構造中に存在する共通項