Nature ハイライト
神経科学:青斑核による記憶の固定化
Nature 537, 7620
記憶の保持は、記憶符号化の直前または直後に、何か新奇な事象や範疇的に関連のあることが起こると強化され得る。これを「フラッシュバルブ記憶」という。従来、この現象には、腹側被蓋野由来のドーパミンに基盤を置く機構が関係すると考えられてきた。しかし今回、通常はノルアドレナリン性の信号とされる、青斑核から発して海馬へ向かう投射が、おそらくはドーパミンの局所放出を介してこの新奇事象による記憶強化効果を駆動することが示唆された。
2016年9月15日号の Nature ハイライト
神経科学:青斑核による記憶の固定化
構造生物学:クラスA GPCRでのシグナル伝達
エピジェネティクス:長鎖非コードRNAであるXISTのメチル化
地球化学:地球の組成の代理指標としてのコンドライト隕石
地球化学:地球の地殻とマントルの組成はコンドライト的
進化学:アカンソステガ化石の見直し
免疫学:慢性ウイルス感染を抑制するCD8+ T細胞
がん:PGC1αの転移抑制
老化:食餌制限のマウスモデル