Nature ハイライト
構造生物学:クラスA GPCRでのシグナル伝達
Nature 537, 7620
血管収縮ペプチドであるエンドセリンとそのGタンパク質共役受容体(GPCR)は、肺動脈性肺高血圧症などのさまざまな病気の発症に関わっており、治療標的として重要である。今回、ヒトエンドセリンB型受容体の、リガンドが結合していない状態と内在性アゴニストであるエンドセリン-1と結合した状態のX線結晶構造が報告された。構造解析と変異解析により、エンドセリン-1とエンドセリン-3というイソペプチドを識別する選択機構が明らかになった。M2ムスカリン受容体との比較から、クラスA GPCRのシグナル伝達には共通する機構があると考えられる。
2016年9月15日号の Nature ハイライト
神経科学:青斑核による記憶の固定化
構造生物学:クラスA GPCRでのシグナル伝達
エピジェネティクス:長鎖非コードRNAであるXISTのメチル化
地球化学:地球の組成の代理指標としてのコンドライト隕石
地球化学:地球の地殻とマントルの組成はコンドライト的
進化学:アカンソステガ化石の見直し
免疫学:慢性ウイルス感染を抑制するCD8+ T細胞
がん:PGC1αの転移抑制
老化:食餌制限のマウスモデル