Nature ハイライト
エピジェネティクス:長鎖非コードRNAであるXISTのメチル化
Nature 537, 7620
XISTとして知られる長鎖非コードRNAは、哺乳類の雌の発生期に、2本のX染色体の一方にある遺伝子の転写サイレンシングに必要である。今回S Jaffreyたちは、XISTが高度にメチル化されており、RNAの全長にわたって少なくとも78個のN6-メチルアデノシン(m6A)残基を含んでいることを示した。XIST結合タンパク質であるRBM15は、WTAPとMETTL3(RNA m6Aメチルトランスフェラーゼ)の複合体をXISTに誘導することが明らかになり、核内m6AリーダーのYTHDC1が遺伝子サイレンシング機構を活性化することが分かった。
2016年9月15日号の Nature ハイライト
神経科学:青斑核による記憶の固定化
構造生物学:クラスA GPCRでのシグナル伝達
エピジェネティクス:長鎖非コードRNAであるXISTのメチル化
地球化学:地球の組成の代理指標としてのコンドライト隕石
地球化学:地球の地殻とマントルの組成はコンドライト的
進化学:アカンソステガ化石の見直し
免疫学:慢性ウイルス感染を抑制するCD8+ T細胞
がん:PGC1αの転移抑制
老化:食餌制限のマウスモデル