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古生物学:白亜紀の鳥類発声器

Nature 538, 7626

中生代の鳥類発音器官の化石によって、鳥類のさえずりや地鳴きに関する手掛かりが得られた。
中生代の鳥類発音器官の化石によって、鳥類のさえずりや地鳴きに関する手掛かりが得られた。 | 拡大する

Credit: J. Clarke/UT Austin

小鳥のようなさえずりからガンの地鳴きまで、鳥類は鳴管で音を発する。鳴管とは、気管が気管支に分岐する、基部の強化された骨環が特殊化したものに由来する器官である。更新世および完新世の断片的な化石、ならびに正式には記載されていない始新世の単一発見物を別にすれば、鳴管には化石記録が存在しない。今回、J Clarkeたちは、恐竜時代の鳴管を初めて記載している。これは白亜紀の南極のVegavis iaaiの新標本に由来するものである。Vegavisは、現在のカモやガンに近縁の鳥類であり、その化石鳴管の研究から、現生近縁種に似た声で鳴いていたらしいことが分かった。

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