Nature ハイライト
構造生物学:伸長因子SelBのGTPアーゼ活性化
Nature 540, 7631
メッセンジャーRNAの一部では、UGA終止コドンは、特異的なアミノ酸であるセレノシステイン(Sec)とSec特異的なtRNA(tRNASec)が結合した、Sec-tRNASecを使って再コードされる。このリコーディング過程では、SelB GTPアーゼも必要となる。H Starkたちは今回、大腸菌(Escherichia coli)のリボソームについて、Sec-tRNASecおよびSelBに結合した状態の複数の構造を解くことで、SelBがSec-tRNASecと相互作用する仕組み、またこの複合体が結合に際してリボソームの小サブユニットおよび大サブユニットを再秩序化する仕組みを明らかにしている。これにより、コドンにおけるこれら一連の過程がGTPアーゼを活性化する仕組みが示された。
2016年12月1日号の Nature ハイライト
神経科学:ウミユスリカの夜と昼の習性
細胞生物学:ミトコンドリアの機能不全を修正する新たな方法
構造生物学:伸長因子SelBのGTPアーゼ活性化
惑星科学:冥王星における揮発性物質の輸送のシミュレーション
惑星科学:スプートニク平原が準惑星冥王星を再配向させた仕組み
惑星科学:スプートニク平原の下に海が存在する可能性
惑星科学:スプートニク平原とカロンを結ぶ軸
生物地球化学:地球温暖化と土壌炭素損失
社会進化学:子育ての負担を分かち合う
細胞生物学:小胞体へ向かうもう1つの経路
細胞生物学:ダイナミンとミトコンドリアの分裂